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2026年 部落解放同盟京都市協議会
各支部 支部長新年挨拶
千本支部 支部長 西名 貴史
初めに、昨年3月11日に石川一雄さんが逝去されました。長年にわたり部落差別による冤罪事件をたたかわれてきた。狭山事件の無実を千本支部としても引き続き訴えていきたいと思います。また、近年インターネットを活用した人権侵害や差別が増えているように感じます。千本地域でも昨年5月に、東公園のトイレにて差別ビラが発見され、差別が今なお根強く残っていると改めて痛感しました。千本のまちづくりでは、若者子育て応援住宅など地域の活性化につながる公募形式の他、一般公募についても「じうん」と協議しながら住民の意向を尊重し取り組みを進めています。その中でも「改良住宅」に帰ってきたいと感じている人々が多くいることなどを踏まえ、様々なケースに対応できるよう柔軟に丁寧なまいづくり活動を進めていきたいと思います。
田中支部 支部長 梅井 義行
謹賀新年 明けましておめでとうございます。荊冠旗の下に結集する仲間の皆様に年頭のご挨拶を申し上げます。高市早苗新政権が発足し台湾有事について「存立危機事態」なりうる可能性があると発言したことで日中関係が悪化し、日本の防衛費を増加することにより、攻撃目標にされる可能性があります。このことで武力行使することになれば極めて厳しく、世界世論に戦争をできる国であることを示すことであり、危機感を持ちながら反戦平和の願いを強く訴えなければなりません。昨年の3月11日に「狭山再審の扉」が開かぬまま、石川一雄さんが旅立たれました。部落差別に基づく偏見で強盗殺人とでっち上げられた冤罪事件であり、石川さんの無念を晴らすために、今年こそ第4次再審開始を実現させ、完全無罪判決を勝ち取らなければなりません。一方、町内においては、隣保館に代わり指定管理を委託されている「左京西部いきいきセンター」が、部落差別解消推進法にある相談体制の充実が不十分な現状で、差別される側に立ち対応してほしい。京都市の主体性を持った取り組みが必要です。また、当面の課題として総合的な町づくりの観点から、左京西部いきいきセンターや保育所の老朽化に伴う建替計画の議論が全くされておらず、団地再生建設とリンクさせながら、議論する必要があると考えています。 このように、さまざまな課題や取り組みが山積していますが、偉大な先人たちの熱い思いを継承して荊冠旗の下、各支部と団結し地道な闘いを展開する決意であります。
錦林支部 支部長 森下 信一
新年あけましておめでとうございます。今般の世界情勢を見ても人間としての尊厳を無にした出来事が多く心が痛みます。戦争については人権そのものを否定した行動であり決して許すことはできません。改めて戦争反対を強く訴えていかなければならないと思います。さて、国内の政治情勢では昨年、初の女性総理大臣が誕生し、新たな時代を感じます。しかしながら、国内では物価の高騰、米問題等の私たちの生活に直結した問題・課題があり、国際情勢についても課題が山積しており、政権自体も安定していません。社会情勢では今年4月に京都府知事選挙を控えています。また、京都市においては松井市政の運営が気になるところであります。また、一昨年、被差別部落の地名公表(いわゆる地名総鑑)、出版禁止などを求めた裁判において原告側勝利と最高裁において二審東京高裁判決が確定しました。しかし、未だ様々な形で差別は存在し、私たちが求める解放には程遠い状態にあります。また、石川さん(狭山事件)については、残念ながら無罪判決を聞かずに他界されました。石川さんの無念を思うと、なんとしてもえん罪を晴らし無実を勝ち取らなければなりません。私たち錦林支部においても微力ながら取り組みを進めていく所存です。
東三条支部 書記長 北村 要
新年あけましておめでとうございます。謹んで年始のご挨拶を申し上げます。部落差別は、日本社会の長い歴史の中でつくられ、今なお人々の意識や社会のさまざまな場面に残り続けています。法制度や生活環境が大きく改善された現在においても、結婚や就職、インターネット上での誹謗中傷など、形を変えた差別が後を絶たない現実があります。2025年には、同和対策審議会答申から60年という節目を迎え、部落解放運動はあらためてその歩みと意義を問い直してきました。そして2026年は、その成果と課題を次の世代へ確かにつなげていく重要な年です。私たちは、部落差別を決して過去の問題として風化させることなく、「差別を許さない」という確固たる意思を社会全体で共有し続けなければなりません。そのためには、一人ひとりが人権の主体として学び、考え、行動することが何より大切です。部落差別の解消は、すべての人の人権が尊重される社会の実現につながります。誰もが生まれ育った場所や背景によって排除されることのない、公正で平等な社会を築くため、引き続き力を合わせて取り組んでいきましょう。結びに、本運動にご尽力いただいている関係者の皆さま、日頃より支えてくださっている地域・団体の皆さまに、心から敬意と感謝を申し上げ、以上をもって年頭のご挨拶とさせて頂きます。(木下松二支部長は議長挨拶をされているので、書記長北村さんが挨拶を寄せいています)
西三条支部 支部長 宮崎 茂
新年明けましておめでとうございます。日頃は、私たちが進めている福祉で人権のまちづくり運動に深い御理解と御協力をいただきありがとうございます。昨年は、2013年度から取り組んでいる「こども居場所づくり事業」が、継続性や学習支援などの充実性が高く評価されて「京都市はぐくみ大賞」を受賞しました。これは日頃、学生ボランティア、地域ボランティア、中京いきいき市民活動センターと協働した取り組みの結実化であります。また、地域の改良住宅建て替えを契機に西三条支部と朱雀第四学区自治連合会が組織した「あかしやふれあいまちづくり協議会」の取り組みは、住民の協力により、6月には念願の新棟が完成して地域住民三十世帯が入居し、少しずつ活気が取り戻されています。また、まちづくりは西三条地域だけにとどまらず、学区全体のまちづくりを視座として、今後も教育・文化・福祉・人権の拠点になる取り組みを進めていきます。西三条の地域生活圏域内の活動を通して人々との豊かな関係性を重視して、福祉で人権のまちづくり運動を、さらに力強く進めていく決意であります。
七条支部 支部長 松本紀久子
京都市協議会に集う仲間のみなさま、また日頃ご支援をいただいているみなさまに、謹んで新年のごあいさつをいたします。1963年に狭山事件の犯人とされ24歳で逮捕された石川一雄さんが、昨年3月11日に86歳で逝去されました。雪冤に向け闘いぬいた62年間でした。一方で58年間の闘いを経て2024年に無罪が確定した袴田巌さんの事件を契機として、再審法の改正が社会的な課題として注目を集めることとなり、議論が開始されていました。しかし法制審議会では証拠開示をめぐる議論ですら一向に前に進まない現状にあり、その決着を見ることなく石川さんは亡くなってしまったのです。全ての証拠がすみやかに開示されていたならば、石川さんの人生は全く違ったものになったに違いないと、憤りを隠せません。「誰一人取り残さない社会」と言うのであれば、権力の振る舞いに翻弄される人を必ず救える社会にしなければならないと思います。狭山第4次再審闘争に勝利することが、その第1歩となります。今よりほんの少しでも人権が尊重される社会が実現するように、今年1年も仲間のみなさまと連帯し、取り組みを進めてまいります。
吉祥院支部 支部長 吉田 渉
新年あけましておめでとうございます。日頃から吉祥院支部に向けたご支援、ご協力に心より敬意を表します。吉祥院支部では、NPO法人ふれあい吉祥院ネットワークを中心に地域住民相互の理解と連帯を深め、積極的に人権啓発活動を推進し、「こころふれあうまちづくり」を目指した粘り強い運動を展開しているところです。また、地域の伝統文化であり、吉祥院支部の部落差別の闘いとともに歩んできた、重要無形文化財である「吉祥院六斎念仏」の活動をバックアップし、その中で吉祥院の歴史を知り、文化を継承していく取り組みもすすめています。昨今、多種多様なハラスメントやヘイトスピーチ、差別問題が横行しています。私たちは部落問題をはじめ様々な人権問題の解決に向けて活動を進めているところではありますが、初心を忘れることなく日々変化する部落差別に対し、闘っていけなければなりません。そのためには支部員の協力、結束が必要不可欠であり、京都市協議会とともに、部落の完全解放のその日まで、総力を挙げて取り組んでまいりますので、本年も宜しくお願いいたします。
久世支部
支部長
西田 信彦
新年明けましておめでとうございます。昨年は政治の世界でも新たな流れが起きました。その流れはどういった日本の形を作って行くのかみんなで注視していかなければいけません。あいかわらず、テレビ画面からは片寄った情報を発信するだけで本当に日本の未来を考えているのか疑問に感じてしまいます。世の中の流れはSNSから発信される情報を一人一人が判断をし決断をする新しい風が吹いてきました。昨年も書きましたが何が嘘で何が本当か?この判断で世の中が変わってしまう状態は本当に難しいところです。差別や部落に対する情報を知らない者たちが間違った情報を信じ部落差別等の問題がさらにひどくならないようにする為には、今以上にテレビからの情報やSNS等からの情報を注視し正しい情報を私達が発信して行く必要があると思っています。部落解放運動をさらに前進させる為に、今までとは違う新たな情報戦を考え差別や部落に対する間違った知識に対抗する力を強めていかなければいけません。また、久世支部としては京都市協における各部会に積極的に参加し、久世七ケ町を基盤とする取組である「NPO法人桂川・新川の河川美化をすすめる会」等の活動をとおし、久世地域の連帯と友好を深める自分達の住む街をより好きになるように取り組みをさらに進めていきたいと思います。
清井町支部 支部長 藤木 輝幸
新年あけましておめでとうございます。旧年中は、部落解放同盟清井町支部の活動に多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。昨年は支部結成50年の節目を迎えましたが、私たちの社会はいまだに差別の根深い構造と向き合い続けています。特に昨年、石川一雄さんが冤罪を着せられたまま亡くなりました。私たちは、妻の早智子さんが引きついだ第4再審請求に勝利すべく、闘いを継続していかなければなりません。また、インターネット上での差別的言動や無理解が新たな課題として浮き彫りになっております。だからこそ、私たち一人ひとりが差別を許さないという強い意志を持ち、日常の中で声をあげていくことが求められています。本年も、清井町支部では若い世代への啓発活動を通じて、地域に根ざした解放運動を進めてまいります。そしてすべての人が平等に尊重され、共に生きる社会の実現を目指して努力していく所存です。新しい年が、皆様にとって健康と希望に満ちた一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
辰巳支部 支部長
村井 一成
新年明けましておめでとうございます。1975年11月15日に支部が結成し、昨年11月15日に50周年を迎え、記念集会を開催致しました。来賓の皆様からの激励の祝辞、人権を守る立場で参加頂いた行政の方々、支部に所以のある同志、そして何よりも、共に差別を許さず、差別に立ち向かう多くの仲間の皆さんに祝福頂き、無事、節目の時が迎えられました。心より感謝申し上げます。昨年は、無実と部落差別の悲惨さを訴え続けられた石川一雄さんが無念の内に急逝されました。石川さんは、あらゆる場で、「私は絶対に無実です。部落差別を利用した事件ですから許せません。一緒に闘って下さい」と、「部落民ならやりかねない」といった予断と偏見、死刑の恐怖に怯えながら部落差別の恐ろしさ、悲惨さを訴えて来られました。自力自闘で解放運動を進められた石川さんの気概を忘れず、人権が守られ、「差別は犯罪」だと普通に認識される社会風潮に向け、心新たにし解放運動の前進に向け闘いを進めて行く事を年頭にお誓い申し上げます。
改進支部 支部長 松田 敏明
新年おめでとうございます。年頭にあたりまして改進支部を代表しましてご挨拶申し上げます。世界の情勢は混迷を深め、見通しが不透明な状況です。紛争や内戦が各地で発生し、ロシアのウクライナ侵攻のように、国際法違反と見なされる行為が国際社会の不安定化を招いています。そのような情勢の余波を受け、世界的にも「貧困と社会的排除」が生み出され、さらに不平等や格差を拡大させ悪化の一途をたどっています。国内においても、貧困、教育、環境問題などが指摘され、特に少子高齢化による労働力不足や介護問題、デジタル格差の拡大などが深刻な課題となっています。また、昨秋に内閣総理大臣として高市早苗が就任し、自由民主党と日本維新の会による連立政権が発足しました。新政権の下での外交・安全保障政策、特に台湾有事を巡る政府見解などが議論の焦点となっています。一方で、いまだにインターネット上の差別事件が増加しています。ネット社会の進化による、一般のコミュニティとは異なるなかで、差別意識や思想が過剰になっています。このような悪質な差別事件や人権侵害が渦巻く今、部落や部落民をはじめ社会的弱者の生活を守る闘いを停滞することなく進めることが部落解放運動の担う役割であると思います。あらゆる差別のない社会の実現をめざし、京都市協議会11支部が一丸となり、差別を許さない取組みを進め、団結して頑張りましょう。 |